歯科の現場では、患者さんと向き合える時間は決して長くありません。限られたカウンセリングの中で不安を和らげ、必要な情報を聞き出し、伝え、納得して選んでいただく。そのためには、単なる話し上手では届かない領域である、相手の理解の仕方や価値観に沿った伝え方、そして関係づくりが有効です。NLP(神経言語プログラミング)は、言葉・行動・思考のつながりを扱い、会話の質と自分自身の在り方の両面から、現場のコミュニケーションを底上げするための実践的な心理スキルです。
NLPとは「Neuro-Linguistic Programming(神経言語プログラミング)」の略称で、1970年代にアメリカで生まれた心理学的アプローチです。
NLPは、この三つの関係性を分析し、望ましい成果を再現できるように体系化したものです。背景には、「優れたセラピストやカウンセラーはなぜ効果的に人を変化させられるのか」を研究し、そのスキルや思考のパターンを分析・モデル化し、誰でも再現できるように体系化したものです。
ビジネスにおける営業やリーダーシップ、教育現場での指導、医療や福祉でのカウンセリング、さらには日常生活における人間関係や自己成長など、幅広い分野で活用されているのも大きな特徴です。つまりNLPとは、感覚や経験に頼りがちなコミュニケーションや行動を、理論と技術に基づいてよりよい変化へと導く心理学的手法なのです。
Rensaが提供するNLP研修は、数あるNLPの理論・技術の中から「歯科医院の現場で役立つもの」に絞り込み、体験を通じて学べるプログラムです。
1.短時間で信頼を築く方法
初めての患者さんが安心して話をしてくれる雰囲気をつくる技術を学びます。
2.納得感を引き出すコミュニケーション設計
提案を押し付けるのではなく、自然に「やってみたい」と思ってもらえる関わり方を体得します。
3.相手の価値観を尊重する聴き方
患者さんやスタッフが本当に大切にしていることを引き出し、それに沿った言葉を選ぶ習慣をつけます。
4.理解スタイルに合わせた伝え方
人によって「見てわかる」「聞いてわかる」「体感でわかる」といった理解の仕方は異なります。その違いに気づき、適切に合わせられるようになります。
5.セルフイメージを望む姿に変える方法
院長やスタッフが「自分はこうありたい」という理想の姿を言語化し、日常の中でそのイメージを強化していくワークを実践します。
この研修は座学中心ではなく、ロールプレイやワークを通じて「体験しながら学ぶ」ことを大切にしています。その場で気づき、実際に使い、振り返るプロセスを繰り返すことで、翌日から現場で自然に使えるスキルへと落とし込んでいきます。
多くの接遇やマナー研修では、きれいな話し方や正しい敬語の使い方に重点が置かれます。もちろんそれらは社会人として不可欠な基礎です。しかし、実際に相手の心が動くかどうかは、必ずしも話し方の美しさや言葉の正しさだけでは決まりません。相手が「そこに価値を感じる人」であれば有効に働きますが、そうでない相手には別のアプローチが必要になります。NLP研修では、相手の理解の仕方や大切にしている基準に合わせて伝える方法を学びます。つまり「自分の言いたいことを正しく言う」のではなく、「相手に伝わり、行動につながる言葉に変える」実践の心理学なのです。
相手の理解の仕方や大切にしている基準に沿って語られるだけで、反応は驚くほど変わります。現場の「いつもの言葉」を、安心・理解・納得の流れにしていくために、当研修をご活用ください。
河辺直樹
株式会社Rensa代表。10年以上にわたる販売・営業の実務経験を持ち、歯科業界でも20年間にわたり院長と医院方針を描き、様々な問題、課題と向き合ってきている。スタッフとの個別面談は延べ5,000回以上の実績を持ち、現在も継続中。現場で培った経験に加え、全米NLP協会認定トレーナーとして体系的に心理学を学び、さらにSuccess Strategies認定LABプロファイル® マスターコンサルタント(最高位資格)を取得。理論と実践の両輪を兼ね備えた指導で、多くの歯科医院のコミュニケーション改革を支援している。
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