歯科医院の毎日は、治療技術だけでなく「言葉」を介したコミュニケーションで成り立っています。
患者さんに治療の必要性を伝えるとき、予防の重要性を理解していただくとき、スタッフ同士で役割を分担しながら診療を進めるとき、どの場面でも「言葉」が橋渡しの役割を果たします。
しかし実際には、
・丁寧に説明しているつもりでも「よくわからなかった」と言われる
・スタッフ間で伝達したつもりが、食い違いが生じる
・患者さんが治療や予防に積極的に取り組んでくれない
といった壁にぶつかることがあります。
この壁は「伝える力が足りないから」ではなく、相手の受け取り方が異なることに原因があります。
本研修では、LABプロファイル®の理論を用い、相手に届く言葉の使い方を実践的に学びます。
LABプロファイル®(Language and Behavior Profile)は、NLPをさらに応用し、人が行動を選択するときの言語パターンを分析・整理したモデルです。
特徴1:動機づけの違い
人は「目標を達成したい」ことで動く人もいれば、「問題を避けたい」ことで動く人もいます。
「これを続けると将来健康を守れますよ」 → 目的志向型に響く言葉
「これを怠ると将来大きなリスクがありますよ」 → 問題回避型に響く言葉
同じ内容でも、相手のタイプに合わせて表現を変えることで行動につながりやすくなるのです。
特徴2:判断基準の違い
人には「他者からの評価で動く人(外的基準)」と「自分自身の判断で動く人(内的基準)」がいます。
「先生に褒められるくらい磨けていますよ」→外的基準型に響く言葉
「ご自身で磨けていると感じますか?」→内的基準型に響く言葉
と同じ「歯磨きの継続」でも受け取り方が変わるのです。
Rensaが提供するLABプロファイル研修は、数あるLABプロファイルの理論・技術の中から「歯科医院の現場で役立つもの」に絞り込み、体験を通じて学べるプログラムです。
1.理論理解
2.体験ワーク
3.応用実践(歯科医院でよくある場面)
4.振り返りと定着
この研修は座学中心ではなく、ロールプレイやワークを通じて「体験しながら学ぶ」ことを大切にしています。その場で気づき、実際に使い、振り返るプロセスを繰り返すことで、翌日から現場で自然に使えるスキルへと落とし込んでいきます。
この学びによって得られる成果は、単なる会話術を超えています。
多くの接遇やマナー研修では、きれいな話し方や正しい敬語の使い方に重点が置かれます。もちろん、それらは社会人として不可欠な基礎です。
しかし、実際に相手の心が動くかどうかは、話し方の美しさや言葉の正しさだけでは決まりません。
なぜなら、人によって「価値を感じるポイント」が異なるからです。
丁寧な言葉づかいに安心を覚える方もいれば、率直で具体的な表現を好む方もいます。前者には敬語の正しさが有効に働きますが、後者には別のアプローチが必要になります。
LABプロファイル研修では、単なる「わかりやすく話すテクニック」ではなく、人がどのように言葉を受け取り、行動を選んでいるのかを理解することに焦点を当てます。
科学的な理論と体験型ワークを通じて、相手に合わせて言葉を選び直せる、そんな再現性のあるコミュニケーションを身につけられることが大きな特徴です。
単なる会話術やマナーを超えて、日常の診療やチームのやりとりにすぐに活かせるスキルへ。
ぜひ本研修を、医院の成長と人間関係の向上にお役立てください。
河辺直樹
株式会社Rensa代表。10年以上にわたる販売・営業の実務経験を持ち、歯科業界でも20年間にわたり院長と医院方針を描き、様々な問題、課題と向き合ってきている。スタッフとの個別面談は延べ5,000回以上の実績を持ち、現在も継続中。現場で培った経験に加え、全米NLP協会認定トレーナーとして体系的に心理学を学び、さらにSuccess Strategies認定LABプロファイル® マスターコンサルタント(最高位資格)を取得。理論と実践の両輪を兼ね備えた指導で、多くの歯科医院のコミュニケーション改革を支援している。
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