「仕事の進め方を高めるためには」
あなたの仕事の進め方は何点ですか?確信をもって答えることは難しいかもしれません。
では、仕事の進め方の点数を高めるには、どうすればいいですか?こちらもなかなか答えにくいでしょう。
なぜなら、仕事の進め方を客観視する機会がほとんどないからです。
歯科医院では、治療技術を磨く機会は多くても、「仕事の進め方」を見直す場はほとんどありません。
自分が、何をできていて、何が不足しているのか、自分を見直すことで弱点を知り、成長への道筋が明確になります。
歯科医院の現場は、患者対応・診療補助・事務・在庫管理など、想像以上に「同時進行」が求められます。さらに、急患の来院、スタッフ間の連携ミス、院長との相談タイミングのずれなど予期せぬ事態も日常茶飯事です。
感覚や経験だけに頼った対応では、判断のばらつきや連携ミスが増え現場は混乱します。一人ひとりの「判断の質」を底上げし、成長できるチームづくりが必要です。
インバスケットとは、直訳すると「未処理箱」。
架空の業界、職場設定で、与えられた役割になりきり、限られた時間内に案件処理を行う研修手法です。診療スキルや専門知識ではなく、「持っている能力やスキルを発揮できるか」を測るアウトプット型研修です。
1950年代のアメリカ空軍の教育機関で開発され、現在は、大手企業の管理職、リーダーの教育ツールや昇格試験に導入されるほか官公庁や中小企業でも、教育・研修ツールとして活用されています。
インバスケット研修では、業務遂行に必要な10のマネジメント能力を、実践的な演習を通じて測定・育成します。
問題発見力/問題分析力/創造力/意思決定力/洞察力/計画組織力/当事者意識/ヒューマンスキル/生産性/優先順位設定力
研修はインバスケット教材を用いて進行します。まずは個人で課題に取り組み、その後グループで意見交換を行います。
これにより、自分の思考や判断を整理するとともに、他者の視点や新しい発想に触れ、気づきや行動の選択肢が広がります。
インバスケットはつぎの3つの特徴があります。
無理な時間設定
演習は、全案件を時間内に処理しきれないよう設計されています。
そのため、限られた時間をどう使うか、案件の優先順位をどうつけるかといった判断のクセや考え方が明らかになります。
絶対的な正解がない
評価の対象は結果そのものではなく、結論に至るまでの思考プロセスです。
これにより、リーダーとしての資質や組織の傾向・課題を浮き彫りにし、上位職が役割を果たしているかどうかを可視化できます。
アウトプット型の教育ツール
単に知識を身につけるだけでなく、実務で「使える」力を鍛えることを目的としています。
知っていることを、実際の行動に移すための判断力・実行力を高めます。
院長への判断集中による業務停滞を防ぐ
現場では日々の細かい判断や指示が院長に集中しがちです。その結果、経営戦略や患者対応に割くべき時間が圧迫され、医院全体の成長が鈍化します。
研修を通じて、スタッフやリーダーが自ら判断・行動できる力を養い、院長が本来の業務に専念できる環境を整えます。これにより、業務停滞や判断の遅れによるミスも防げます。
思考の癖や判断基準を共有し、足並みを揃える
スタッフ間で優先順位や判断基準が異なると、現場が混乱し、患者の信頼にも影響します。
インバスケットでは、歯科医院とは異なる架空の職場設定で課題に取り組むため、自分の思考パターンや行動傾向が浮き彫りになりやすくなります。
これにより、個々の判断軸を磨きつつ、院内での一貫性とチームワークを高められます。
予防歯科時代に対応できるマネジメント力を養う
治療中心から予防中心へ移行する現在、患者ニーズの多様化と業務の複雑化が進んでいます。
研修では、短時間で多様なケースに対応する経験を積み、複数の選択肢を見つける柔軟性と成果へ至る手順を磨きます。これにより、新サービス導入や制度変更など、変化の多い局面でも医院をスムーズに前進させることができます。
インバスケット研修によって、つぎのような効果が得られます。
スタッフにとって
判断スタイルの客観視
潜在能力の発見
時間的余裕の確保
チーム力・問題解決力の向上
判断への自信
組織にとって
的確な意思決定
トラブルの未然防止
業務効率の向上
受講者満足度98.7% 定番のインバスケット研修です。
新人スタッフから管理職まで幅広く対象に、優先順位設定力や判断力、問題解決力や意思決定力など、伸ばしたいマネジメント力にあわせた教材を活用して進めます。
1.オリエンテーション
スライドを使用して、研修の目的共有とインバスケットの基礎知識を理解します。
2.インバスケット試験実施(個人演習)
インバスケット問題に取り組みます。まずは、受講者の現在の仕事の進め方を測定します。
3.グループワークと講義
インバスケット問題の解説後、優先順位設定ワーク(あるべき優先順位設定の習得)と、問題解決ワーク(本質を見極めるための問題発見力を習得) を、グループワークによって発表・全体検証を行います。
4.自己チェック(個人演習)
自分の回答とチェックシートを比較して、各自で自分の強み・改善点の確認を行います。
5.行動変革(講評と動機付け)
質疑応答で疑問点、悩みを解消し、各自の行動変革シートに、明日からの行動を変化させるための行動変革目標を設定します。
インバスケット・カードを用いて回答します。グループのメンバーでカードを囲み、取得していきます。各カードには、発揮されている能力が紐づいており、カードを集計することによって、能力の発揮度を知ることができます。また、選ばなかったカードを振り返ることで、ご自身に足りない選択肢の幅を増やすきっかけにつながります。
集団の中で自らの考えを伝えることなど、目標を達成するために必要な関わり方や能力をさらに発揮するためのロープレ中心の研修です。研修の途中で役割(立場)を変えて演習に取り組むことで自分はどんな人か、他人からどう見られているかを知ることから、人との関わり方を考えます。個々人でではなく集団の中で問題解決に取り組みます。その中で個人の行動のクセや周囲との関わり方に気付きが得られます。
インバスケット研修は反復することで、成長が可視化でき、より学習効果が高まります。このため、2回、3回継続したプログラムをおすすめします。
また、ダイジェスト版、プレセミナー、公開講座など、開催時間や参加者層など、ご要望にあわせた研修プログラムをご提案いたしますので、ご相談ください。
ゲーム感覚で、楽しみながら取り組み、気づきにつなげる個人の行動のクセや周囲との関わり方に気付き
丸山法子
株式会社Rensa 取締役
インバスケット研究所認定インストラクター
「Rensaに仕事を依頼したい」「まずは話だけでも聞いて欲しい」「こんなこともお願いできる?」など、どんなことでもけっこうです。まずはお気軽にお問合せフォームからご連絡ください。
ご訪問またはオンラインで、ご相談内容を詳しくお聞きします。
(初回無料)
ニーズにあったご提案メニューをプランニングしご提案します。
歯科医院の未来を変えるのは、現場での一瞬の判断です。
その質を上げることで、医院の経営、患者との信頼関係、スタッフの働きがいがすべて向上します。
私は、全国で女性初のインバスケット認定インストラクターとして、人材開発の現場に貢献し、
また、働く女性と社会保障の成長のために、役立つ学びの機会を全力でお届けしてきました。
この研修を通して、歯科医院の先生方とスタッフの皆さんが、より強く、よりしなやかなチームになることを願っています。