歯科医院の現場では、患者さんやスタッフと多くのコミュニケーションが交わされています。治療や予防の説明、業務の依頼、報告・相談など、その一つひとつが医院運営の土台です。
しかし実際には、
・伝えるべきことを強く言いすぎて相手を傷つけてしまう、萎縮させてしまう。
・遠慮して言えず、結局問題が大きくなってしまう。
・表面上は穏やかに装っても、不満が積み重なり人間関係に影響する。
といった行き違いが起こりがちです。
医療は科学であり、診断や治療にはエビデンスが求められます。同じように、コミュニケーションも感覚に頼るのではなく、理論とエビデンスに基づいて学ぶことで、再現性のある関わりが可能になるのです。アサーティブコミュニケーションは、「自分も大切、相手も大切」という姿勢を土台に、率直かつ尊重ある伝え方を身につける学びです。
「アサーティブ」とは、自分の考えや気持ちを率直に伝えながら、同時に相手の立場や感情も尊重する姿勢を指します。
コミュニケーションのスタイルには大きく4つあります。
アサーティブコミュニケーションは、この4つの中で最も健全で建設的な関わり方です。
「自分の意見を持っていい」「相手の意見も尊重する」という前提があるからこそ、お互いが安心して言葉を交わせます。
これは単なる“気遣いの話し方”ではなく、人間関係を健全に保つための理論に基づいた姿勢です。エビデンスとしても、アサーティブな関わりがチームの信頼度や業務の効率性、ストレスの軽減に寄与することが心理学的に報告されています。
Rensaが提供するアサーティブコミュニケーション研修は、数ある理論やスキルの中から「歯科医院の現場で役立つもの」に絞り込み、体験を通じて学べるプログラムです。
1.理論理解
2.体験ワーク
3.応用実践(歯科医院でよくある場面)
4.振り返りと定着
アサーティブコミュニケーションを実践すると、以下のような変化が生まれます。
・患者さんにとって
不安が減り、説明が理解しやすくなる。信頼が深まり、医院への安心感が増す。
・スタッフにとって
言いにくかったことも率直に言えるようになり、摩擦や不満が減る。チームの雰囲気が落ち着き、協力しやすくなる。
・組織にとって
関係性の質が高まり、スタッフの主体性と協力性が育つ。結果的にパフォーマンスが向上し、医院全体の成長につながる。
つまりアサーティブコミュニケーションは、「お互いを尊重しながら必要なことを届ける」ための再現性ある理論であり、医院に持続的な信頼と安心をもたらすものです。
「相手を傷つけないために遠慮して言えない」、逆に「強く伝えてしまい関係を損なう」、そんな両極端を行き来するのではなく、自分の考えや感情をしっかり伝えながら、同時に相手の立場も尊重する。
アサーティブコミュニケーションは、その両方を保つための理論とスキルを体系化したものです。
本研修では、実践的なワークを通じて、「攻撃的でも、遠慮しすぎでもない」健全な伝え方を体験的に学びます。
その結果、患者さんには安心を、スタッフには信頼を、そして医院全体には協力し合える風土をもたらすことができます。
単なる話し方やマナーにとどまらず、医院の日常を支える再現性のあるコミュニケーションとして、ぜひ本研修をお役立てください。
河辺直樹
株式会社Rensa代表。10年以上にわたる販売・営業の実務経験を持ち、歯科業界でも20年間にわたり院長と医院方針を描き、様々な問題、課題と向き合ってきている。スタッフとの個別面談は延べ5,000回以上の実績を持ち、現在も継続中。現場で培った経験に加え、全米NLP協会認定トレーナーとして体系的に心理学を学び、さらにSuccess Strategies認定LABプロファイル® マスターコンサルタント(最高位資格)を取得。理論と実践の両輪を兼ね備えた指導で、多くの歯科医院のコミュニケーション改革を支援している。
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